以前、お手軽にDolby AtmosやDTS:Xの最新サラウンドを体験できるサウンドバーを紹介しました。
既に5.1chや7.1chのサラウンドシステムでホームシアターを組んでいる方は、サウンドバーだと物足りないと思います。
今回はDolby AtmosやDTS:Xに対応したAVアンプを紹介します。
全部買い換えてもいいのですが、セット物だとお値段が結構します。AVアンプと追加スピーカーだけ買い換えれば、今までのスピーカーを有効活用できます。配線作業も最小限で済むのでおすすめですよ。
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最新のサラウンド
最新のサラウンドはDolby AtmosとDTS:Xです。
従来の5.1chや7.1chのスピーカー構成に、2chの天井用スピーカーを加えた構成です。オブジェクトという新しい概念で実現しています。例えばヘリコプターのオブジェクトがどこに移動しているのかを再生機器側で計算して音を再生します。再生する環境に合わせて音を再現するので従来よりも高い臨場感を得られます。
Dolby Atmosについては以下の記事で紹介しています。
→ DOLBY Atmosとは -サラウンドの種類:Dolby digitalとAtmosって何が違うの?-
サラウンド自体は以下の記事で紹介しています。
→ 初めてのホームシアターのオススメは? 無難にサラウンドから始めませんか
AVアンプとは
AVアンプとはスピーカーがないサラウンド構築用のアンプです。AVレシーバーとも呼ばれます。
最初の頃のホームシアター用サラウンドシステムは音声デコーダー/アンプとスピーカーがセットになったものが多かったです。
最新のサラウンドであるDolby AtmosやDTS:Xは音声チャンネル数がとても多いです。理論的には再生機器側で音を作り出すので、無限にチャンネル数を増やすことが出来ます。
映画館用だと数十chのものもありますが、家庭向けでは5.1.2ch~9.2.2chが販売されています。音声チャンネル数が多くなったため、最近は音声デコーダ/アンプのみの「AVアンプ」が主流です。スピーカーは別途用意します。
初めてサラウンドを導入する方は設置がお手軽な「サウンドバー」、
今まで5.1chのシステムを持っている方は「AVアンプ」に置き換えて、追加スピーカーだけ新たに用意するような使い方が多いのかなと思います。各社の製品ラインナップもそんな感じになってます。
AVアンプのチャンネル数の注意点
AVアンプのチャンネル数は5.1chや7.2chのように、通常スピーカー(前方後方)とサブウーファーのチャンネル数で表されます。
Dolby AtmosやDTS:Xでは従来の前方後方スピーカーに加え、上方向のスピーカーが加わります。例えば前方後方5ch、サブウーファー1ch、上方向2chの場合、5.1.2chのように表記されます。
例えばAVアンプのチャンネル数が7.1chの場合は以下の構成になります。
- 従来のサラウンド音源:7.1chで再生される
- Dolby Atmos、DTS:Xが音源:5.1.2chで再生される。
サブウーファーでない通常スピーカーのチャンネルが各サラウンド方式ごとに割り振られます。7.1chのAVアンプでDolby Atmosの7.1.2chが再生できる訳ではないので気をつけてください。通常スピーカー7chを、前方後方5chと上方向2chに割り振られるので、5.1.2chで再生されます。
低価格で従来システムから拡張できるAVアンプ
AVアンプもピンキリです。
今回は低価格で従来のサラウンドシステムから拡張できるAVアンプを紹介します。もちろん、スピーカーを用意すれば初めての方でも最新サラウンドを導入できますよ。
ソニー STR-DH790
使用している画像はソニー社 STR-DH790製品ページより抜粋しています。
ソニー STR-DH790は7.1chのAVアンプです。実売価格4万円台後半です。(2018年4月発売)
Dolby AtmosとDTS:Xに対応
ソニー STR-DH790はDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。Dolby AtmosとDTS:Xの音源の場合、5.1.2chで再生されます。
また、自動音場補正技術「アドバンストD.C.A.C.」を搭載しています。複雑な設定をしなくても自動でスピーカーの位置や特性を検出して、全てのチャンネルに同じスピーカーを使った時と同等のつながりの良い理想的なサラウンド空間を実現します。
最新の4Kコンテンツに対応
HDCP 2.2パススルー機能による4K放送コンテンツ対応や圧縮の無い色表現の4K/60p 4:4:4(8bit)信号に対応しています。もちろんHDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)やDolby Visionなどに対応しています。
フロントスピーカーだけでサラウンド
デジタル音場処理技術により、フロントスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現する「S-Force PROフロントサラウンド」で手軽にサラウンドサウンドが楽しめます。
ブラビアリンク
「ブラビアリンク」はブラビアとHDMIケーブルで接続した対応機器を、ブラビアのリモコン一つで簡単に操作できる機能です。ブラビアのリモコン操作で音声切替や音量調整などが行えます。またブラビアのリモコンでGUI操作も行えます。
現在、4万円前半です。(2021/6/19時点)
STR-DN1080
最大出力がアップし、HDMI端子などの入出力端子が強化されています。また、ネットワーク機能を搭載し、LANやWifi、bluetooth経由で音楽などを再生することができます。7万円台です。
ヤマハ RX-V585
使用している画像はヤマハ社RX-V585製品ページより抜粋しています。
ヤマハ RX-V585は7.1chのAVアンプです。実売価格5万円台後半です。(2018年5月発売)
Dolby AtmosとDTS:Xに対応
ヤマハ RX-V585はDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。Dolby AtmosとDTS:Xの音源の場合、5.1.2chで再生されます。もちろんHDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)やDolby Visionなどに対応しています。
付属のマイクを使って室内の音響特性を自動的に計測〜補正する視聴環境最適化システム「YPAO」(Yamaha Parametric room Acoustic Optimizer)も搭載されています。各スピーカーから視聴ポイントまでの距離や総合的な周波数特性を、部屋に合わせて最適化できます。
シネマDSP 3D
空間の「高さ」方向の音場データを活用して立体的なサラウンド空間をリアルに再現する音場創生技術=シネマDSP 3Dを搭載しています。映画や音楽、テレビ放送、ゲームなどのソースに最適化した17種類の立体的な音場空間を楽しむことができます。
実際のスピーカーが接続されない場合に仮想スピーカーを生成する機能も装備し、通常の5.1chスピーカー構成でも最大9.1chシアターの世界を手軽に体験することができます。
フロントのみのスピーカーでもバーチャルリアスピーカーでサラウンドを楽しめます。
MusicCastに対応
ヤマハ独自のネットワークオーディオ機能「MusicCast®」を搭載し、ネットワーク経由で家庭内のさまざまな機器と音楽コンテンツを共有できます。専用アプリをスマートフォン/タブレットにインストールすれば簡単に操作できます。
「Amazon Echo」の音声サービス「Alexa」からも操作できます。
かんたん操作で詳細設定
AV CONTROLERアプリをインストールすれば、スマートフォンやタブレット(iOSまたはAndroid)からネットワークAVレシーバーの操作が簡単にできます。電源のON/OFF、ボリューム調節などの基本操作や入力ソースの切替などもネットワーク経由でできます。
V4A
2020/10/31発売予定の新機種です。
8K/60Hz, 4K/120HzやHDR10+対応など機能アップしています。5万円弱です。
V6A
2020/10/20発売予定の新機種です。
V4Aから出力がパワーアップし、HDMI入出力端子などが増えています。約7万円です。
デノン AVR-X1500H
使用している画像はデノン社AVR-X1500H製品ページより抜粋しています。
デノン AVR-X1500Hは7.1chのAVアンプです。実売価格6万円台です。(2018年5月発売)
Dolby AtmosとDTS:Xに対応
デノン AVR-X1500HはDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。Dolby AtmosとDTS:Xの音源の場合、5.1.2chで再生されます。もちろんHDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)やDolby Visionなどに対応しています。
こちらの製品も音場補正技術を搭載しています。付属のマイクによって、スピーカーの有無やサイズ、リスニングポイントまでの距離、音量を測定し、基本的な調整値を自動的に設定します。さらに、最大で8か所の測定データを解析することで家族で映画を見る場合でも全員が理想的なサウンドステージを体感できるように最適なチューニングが行われます。
DTS Virtual:Xにも対応
DTS Virtual:Xは、ハイトスピーカーやリアスピーカーを設置していないステレオ、5.1ch、7.1chなどの環境においても高さ方向も含むあらゆる方向からのサウンドに包み込まれるイマーシブオーディオ体験を可能にする新しいバーチャル3Dサラウンドテクノロジーです。
DTS Virtual:X は、DTS:Xではないステレオや5.1ch信号に対しても適用することができるため、既存のコンテンツでも高い臨場感が得られます。
ワイヤレス・オーディオシステム
ワイヤレス・オーディオシステム「HEOS」を搭載しています。ストリーミングサービスやインターネットラジオをはじめ、ローカルネットワーク上のミュージックサーバーやUSBメモリーに保存した音源やスマートフォン、タブレット、Bluetooth®機器など、多彩な音源を再生することができます。AVR-X1500Hから他の機器に配信することも出来ます。
「HEOS」はAmazon Alexaにも対応しています。
リモコンアプリ
iPhoneやAndroidスマートフォン、タブレットにインストールできるリモコンアプリ「Denon 2016 AVR Remote」が用意されています。モバイルデバイスからAVR-X1500Hの操作や設定を行うことができます。
その他の機種もあります。
AVR-X1600H
4万円台半ばです。
Amazonベストセラー1位 (2021/5/20時点)
AVR-X1700H
2021年10月発売の新機種です。7万円台後半です。
AVR-X2600H
AVR-X1600Hと機能的には変わりませんが、出力が95W+95Wにパワーアップし、HDMI入出力端子が増えています。約6万円です。
AVR-X2700H
2020年9月下旬発売の8K Ultra HD、HDR10+、eARCなど最新機能と高音質を兼ね備えた7.2ch AVサラウンドレシーバーです。約7万円です。
AVR-X4700H
こちらは8K Ultra HD、IMAX Enhanced、Auro-3D対応の9.2ch AVサラウンドレシーバーです。15万円台です。
まとめ
以上、低価格のDolby AtmosとDTS:Xに対応したAVアンプを紹介しました。
既に5.1chサラウンドを楽しんでいる方は最新のAVアンプに置き換えることで、今のスピーカーを活用しつつ最新のDolby AtmosとDTS:Xの臨場感を楽しむことが出来ます。
ソニーブランド好きやブラビアの4Kテレビを持っている方はソニーSTR-DH790がおすすめです。
→ 「ソニー STR-DH790」を確認する
ネットワーク機能と操作性が優れ、独自バーチャル処理も搭載しているヤマハRX-V585もおすすめです。
→ 「ヤマハ RX-V585」を確認する
ネットワーク機能と操作性が優れ、DTS Virtual:Xを体験したい方はデノンAVR-X1500Hがおすすめです。
→ 「デノン AVR-X1500H」を確認する
上記記事では紹介していませんが、スピーカーとセットになったシアターシステムがONKYOから発売されています。実売5万円半ばとセット物ではお手軽な価格帯です。
HT-S3910とほぼ同じ性能でスピーカーなしタイプのTX-SR393は以下の記事で紹介しています。
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4K Ultra HD発売情報
DOLBY ATMOSの詳細
DOLBY ATMOSの詳細はこちらで紹介しています。
AVアンプの他メーカーの機種については、以下の記事で紹介しています。
→ リアル5.1ch以上のDolby Atmos対応AVアンプ -低価格で従来サラウンドから拡張する方法-
もっとお手軽なサウンドバータイプは以下の記事で紹介しています。
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