低価格の4Kプロジェクタがどういう仕組みなのかを以下の記事で説明しました。
安い低価格4Kプロジェクタの仕組みは? -パネルの画素ずらしでも大丈夫?-
4Kプロジェクタも低価格機種が登場してきています。10万円台で4Kプロジェクタが手に入るなら買ってみようかな?って思いますよね。 前回の記事では「ネイティブ4K」とか「擬似4K」とか書いてて良く分からないと思う方に向けて各名称が何を表してい...
DLPパネルの画素ずらし技術を使用して低価格でリアルの4K(UHD)の投影を実現しています。
今回は、具体的にどのような機種があるのかをランキング形式で紹介します。
セール情報
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DLPチップ
今回紹介する機種は全て同じDLPチップを使用しています。TI社のDLP0.47型DMDチップです。
パネル自体はネイティブ4KパネルではなくフルHDと同じ1920×1080画素のパネルとなりますが、縦横1画素ずらし技術を用いてリアル4K(UHD)の3840×2160画素を投影します。
仕様上の投影画素数(解像度)も3840×2160画素になります。
DLPチップが同じでも映像処理や光学系レンズの性能によって、最終的に投影される映像が変わってくるので、性能を比較しながら紹介したいと思います。
低価格4K(UHD)プロジェクタのランキング
★★★★☆ 価格 14万円台
★★★★★ 明るさ 3500ルーメン
★★★ 明暗比 10,000:1
★★★★ 色再現性 HDR対応、Rec.2020対応
★★★★★ 静かさ 33dB(静音23dB)
- 3D対応 ×
★★★☆ 小型 343x125x258mm
★★★☆ 軽量 4.0kg
台湾メーカーのAcerから発売されているH6517STは14万円台と価格が安く、最も明るい3500ルーメンです。
色再現性もHDR対応、Rec.2020対応しているので十分な性能です。
コントラスト比(明暗比)は若干弱いですが、JVCを除いてどの機種も同程度です。
価格が安いことから、残念ながら3Dには対応していません。
この機種は最も静音性能に優れており、サイレント設計により脅威の23dB(静音モード時)を実現しています。他機種を大きく引き離しています。
明るくて静かで価格も安いので、3Dが要らない人には超おすすめです。
新機種のH6810BDもあります。H6810に待望の3D機能が搭載されました!
★★★★★ 価格 14万円台
★★★★☆ 明るさ 3000ルーメン
★★★ 明暗比 10,000:1
★★★ 色再現性 HDR対応、Rec.709:92%
★★★ 静かさ 33dB(静音29dB)
★★★ 3D対応 ○
★★★ 小型 353x135x272mm
★★★ 軽量 4.2kg
台湾メーカのBenQのTK800が2位です。1位のAcer H6810と同じ価格帯ですが、この機種のほうが少し安いと思います。
一番明るい訳ではありませんが、3000ルーメンと非常に明るいです。
色再現性はHDR対応していますが、Rec.2020より古い規格のRec.907で92%再現なのが少し不安材料になります。一つ前のモデルより明るくしたので色再現性を犠牲にしたのかも知れません。
しかしこの機種はなんと言ってもこの価格で3D対応しています。買い替えの場合、3D対応機種じゃないと既に持っている3Dコンテンツを無駄にしてしまいますよね。3D対応フルHDから買い換える方におすすめの機種です。
また、BenQの中ではホームエンターティメントの製品の位置づけで、スポーツやゲームに適した動作モードを用意しています。とにかく明るい映像なので、特に部屋を暗くしなくても皆でスポーツ観戦するなど映画鑑賞以外でもすごく楽しめます。
デザインも独特でエンターティメントを意識したものになってます。
現在はHDR&HLG対応で色再現性が向上したTK800Mに移行しています。
★★★★ 価格 15万円台
★★★★★ 明るさ 3500ルーメン
★★★☆ 明暗比 12,000:1
★★★ 色域 HDR対応
★★★ 静かさ 33dB(静音29dB)
- 3D対応 ×
★★★ 小型 332x135x261mm
★★★ 軽量 4.2kg
同率2位でViewSonic PX747-4Kもランクインしました。
この機種も最も明るい3500ルーメンです。コントラスト比(明暗比)も12,000:1と後で紹介するJVCの次に高い性能です。
色再現性はHDR対応です。一つ前のモデルのPX727がRec.907:96%なので同等だと思われます。
残念ながら3Dには対応していません。
バックライトつきリモコンが付属するので、暗い部屋の中でも操作に困りません。
一時的かも分かりませんが、現在価格が下がっています。
★★★★★ 価格 15万円台
★★★ 明るさ 2200ルーメン
★★★☆ 明暗比 12,000:1
★★★ 色域 HDR対応、Rec.709:96%
★★★ 静かさ 33dB(静音29dB)
- 3D対応 ×
★★★ 小型 332x135x261mm
★★★ 軽量 4.2kg
4位はBenQ HT2550です。3D対応しています。
この機種はホームシネマ向け製品なので、2位のBenQ TK800よりも色再現性に優れています。明るさが2200ルーメンとTK800より劣りますが、ホームシネマであれば2000ルーメン以上あれば十分に明るいです。
独自のCinematicColor™技術を使用しており、明るさよりも画質を優先した機種だと思います。グレードもTK800より上なので、映画鑑賞がメインの方は画質重視でこちらの機種をおすすめします。
デザインも前面パネルがグレーで落ち着いてるのにお洒落です。
2019年5月中旬にBenQから「HT2550M」が発売されました。
もともと色再現性の高いHT2550の後継機種でHDR10&HLG対応、Rec.709を100%カバーと色再現性がさらにアップしました。
色再現性を確保するため2000ルーメンとHT2550より若干暗くなりますが誤差範囲だと思います。
★★★★★ 価格 13万円台
★★★ 明るさ 2200ルーメン
★★★☆ 明暗比 12,000:1
★★★ 色域 HDR対応、Rec.709:96%
★★★ 静かさ 33dB(静音29dB)
- 3D対応 ×
★★★ 小型 332x135x261mm
★★★ 軽量 4.2kg
同率4位はViewSonic PX727-4Kです。
3D対応していませんが、最も安い価格です。
明るさ、色再現性とも同率4位のBenQ HT-2550とほぼ同じです。
3D対応していないので、その分お安くなっている感じでしょうか。
コントラスト比(明暗比)は12,000:1と2番目に高いコントラス比なので、HT-2550より少し画質がいいかもしれません。
価格も非常に安いので、3D対応が必要なければこちらの機種がいいですね。
同メーカのPX747-4Kとは明るさだけが違うようです。そのまま価格に反映されているので、明るい部屋だとPX747-4Kで、そうでなければこちらの機種もありだと思います。
★ 価格 28万円台
★★★ 明るさ 2000ルーメン
★★★★★ 明暗比 100,000:1
★★★★★ 色域 HDR対応、Rec.709:100%
★★★ 静かさ 33dB(静音29dB)
- 3D対応 ×
★★☆ 小型 333×135×332mm
★★☆ 軽量 4.8kg
最後にJVC LX-UH1Wです。
最下位となった理由はズバリ価格です。他機種の倍近くします。
今まで紹介した機種も全て同じDLPのDMDチップを使用しています。どの機種もだいたい似た性能になっているんですが、JVCだけは違います。
明るさこそ2000ルーメンですが、コントラスト比(明暗比)はなんと100,000:1と他機種の約10倍です。色再現性もRec.709を100%カバーと完璧な性能です。
圧倒的に高画質です。
JVCの中では入門機扱いなので、製品ページを見ても「凄いぞー」って感じの紹介のされ方になってないのですが、他の機種とは次元が違う性能です。
3D対応してなくて28万円台の価格からも、比べるのが間違ってるのかもしれません(笑)。
お手軽にとは言えない価格ですが、検討の価値ありだと思います。LCOSは全く手が出ない価格帯ですが、この機種なら検討できる方もいるのではないでしょうか。
LX-NZ3も2019年10月に発売されていますが、レーザー光源導入でさらにコストアップしてます。実売約40万円なので、ちょっとこのページで紹介できる機種ではありません。
以上のようにランキング形式で低価格で4K(UHD)をリアルに投影できるプロジェクタを紹介しました。
この後にオススメ機種を紹介します。
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オススメ機種/セール情報/新製品
最近の円安、原材料費や海外人件費のインフレ(コスト上昇)により、家電製品が値上がりしています。当面はこの傾向が続くと思われるので、欲しいものは早めに購入することをオススメします。これまでのデフレ環境とは違うので、待っていても値上がりするだけだと思いますよ!
Acer
AcerのH6810が1位ですが、3Dに対応していません。
2019年11月に待望の3D対応の「H6810BD」が登場しました。基本仕様はH6810と同じで3D機能に対応しました。H6810に3Dが加われば最強ですね。
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Acer最新2022年モデル
BenQ
3D対応が必須の場合、映画鑑賞メインでは「BenQ HT2550」、皆でスポーツ観戦なら「BenQ TK800M」がいいと思います。約14万円です。(2022/2/9時点)
2020/11/18にAndroidTV搭載のTK850iも発売されました!約26万円です。(2022/11/28時点)
2021/4/10に新機種発売!
2021/4/10に新機種「TK700STi」が発売!
4K: 16.67ms@60Hz~1080p: 4.16ms@240Hzと、高速応答に対応しており、ゲーミングに特化した4Kプロジェクターです。もちろん色再現性の規格「HDR10」にも対応しているので、映画も高画質で楽しむことができます。約23万円です。(2022/11/28時点)
2021/6/21に新機種発売!
2021/6/21に新機種「GK100」が発売!
短焦点で小型キューブ形状です。Bluetoothスピーカーにもなります。HDR10にも対応。
オートフォーカス/自動台形補正なのでお手軽に設置できます。約19万円です。(2022/11/28時点)
2022/3/30に新機種発売!
2022/3/30に新機種「X3000i」が発売!
3,000ANSIルーメン/Android TV 9.0搭載/最大240Hz/低遅延/DCI-P3 100%/3種類のゲームモード対応です。約35万円です。(2022/11/28時点)
ビクター
とにかく画質にこだわりたい方は「JVC LX-UH1W」がおすすめです。高いと言ってもLCOSの機種よりかなり安く現実的な価格です。
今回ランキングで比較した機能を表にしています。→ 低価格4K(UHD)プロジェクタ機能比較表はこちら
LG
今回のランキング調査対象ではありませんが、2019年12月モデルのLG HU70LSもあります。Wi-fi搭載でスマホの画面をミラーリングできます。約16万円です。(2022/11/28時点)
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Anker
こちらは丸型デザインです。本体にサラウンド音響(スピーカ4つ)も搭載しています。Android TVも搭載。約15万円です。(2022/11/28時点)
XGIMI
こちらはbluetooth/Android TVを搭載。約20万円です。(2022/10/31時点)
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こちらは4K超短焦点レーザープロジェクターです。約33万円です。(2022/11/28時点)
Dangbei
日本ではほとんど目にしないメーカーですが、中国メーカーのDangbeiも4Kプロジェクターを発売しています。日本のAmazonでは2022年5月から取り扱っています。
仕様を見ると
- 輝度:3200ANSIルーメン、95.5% HDR 10/ HLG、DLP レーザー光源、騒音24dB以下
と、性能は十分だと思います。
フルHDまでのプロジェクターは中国メーカーが激安な商品を販売していますが、国際規格のANSIルーメンで輝度を表記していないことが多く、メーカー独自の定義でルーメン表記しています。
この4Kプロジェクターは3200ANSIルーメンと国際規格で表記されているので、仕様の数値は日本メーカーや海外有名メーカーと直接比較することができます。他社が2000~3500ルーメンなので、十分な輝度ですね。
もちろん、WifiやAndroid TVも搭載しているので、動画配信もすぐに視聴できます。
約23万円です。(2022/11/28時点)
4K対応された方はUltra HD Blu-rayをフルに活用できるようにサラウンドシステムもDolby Atmosに対応したほうがいいと思います。
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