前回の記事でDOLBY Atmosとは一体何なのかを紹介しました。Dolby Atmosはオブジェクトという概念で音声を再生する今までにない新しい技術です。
4Kテレビが安くなったのでUltra HD Blu-rayを持っている方もいるのではないでしょうか。Ultra HD Blu-rayはDolby Atmosで収録されているタイトルも多いので、せっかくだからAtmosの臨場感も楽しみたいですよね。今回はお手軽にDolby Atmosを体験できるサウンドバーを紹介したいと思います。
忙しい方は価格帯と特徴を一言で表した「まとめ」部分に進んでください。新発売の機種の記事へのリンクもあります。
LG ATMOS対応サウンドバー SN7CY
LGのATMOS対応サウンドバーも3万円台です。(中国メーカーではないので、品質はまともだと思います) 2020/8/6発売です。
デノン ATMOS対応サウンドバー DHT-S217K
日本メーカーのデノンから低価格ATMOS対応サウンドバーDHT-S217Kが新発売!
2022/5/19発売です。2万円台後半の予定です。
サウンドバーとは
サウンドバーは前面のみのバータイプのスピーカーでサラウンドを楽しめる機器です。
例えば2.1chのサウンドバーの場合、前面の左右のスピーカーが1本のバー状の本体に納まっています。サブウーハは本体に収まっていたり、独立していたりと製品によって異なります。
普通のAV機器のようにテレビの近くに置くだけで使用できるので、配線に悩まされることはありません。非常にお手軽で、価格帯も抑え目で安価です。
また、デザインがおしゃれなものが多いので非常に人気になっています。
上の画像はYAMAHA YAS-108をテレビの下に取り付けられている状態です。スピーカーというよりもインテリアみたいでカッコいいです。YAS-108はDolby Atmosに対抗するDTS-Xのバーチャルサラウンド「DTS Virtual:X」には対応していますが、残念ながらDolby AtomsとDTS-Xには対応していません。
YAS-108は現在、流通していません。後継機種があります。
NEW 2020/10/1にYAMAHA SR-C20Aが新発売!実売約2万円と安いです!こちらもDOLBY ATMOSには対応していません。
とりあえずサウンドバーなるものを試してみたい人はソニーのお手軽サウンドバーもオススメです。Dolby AtmosやDTS Virtual:Xなどの最新規格には対応していませんが、ブルーレイまでのDOLBY/DTSでのサラウンド効果は抜群です。
Amazonベストセラー1位 (2022/10/31時点)
Dolby Atmos対応のサウンドバー
サウンドバーはお手軽な製品ですが、設置が楽なことから各メーカーから多くの製品が作られています。もちろんDolby Atmosに対応したサウンドバーもあります。
Dolby Atmos対応のサウンドバーは少し価格帯が上がります。しかしお手軽に設置できるのに5.1chのサラウンドスピーカーも顔負けのハイスペック製品です。
YAMAHA YSP-5600
Dolby AtmosとDTS:Xに対応
YAMAHA YSP-5600は世界で初めて一体型サウンドバーとしてDolby Atmosを採用した製品です。さらにDTS:Xにも対応しています。スピーカーがたくさんあるのですが、サラウンドとしては7.1.2ch相当です。
ハイトチャンネル信号のないコンテンツも臨場感アップ
サウンドを三次元に再現するためには垂直方向のハイトチャンネル信号が必要です。YSP-5600はハイトチャンネル信号のない3Dサラウンドフォーマット非対応のコンテンツに対しても、内蔵デコーダーによりハイトチャンネル信号を創出することで音場感を立体的にスケールアップする「アップミックス機能」を装備しています。
44+2スピーカー構成により最大7.1.2ch相当のリアル3Dサラウンド再生を実現
室内の壁面へ向けた水平方向のビームを作り出す水平ビーム専用アレイスピーカーと、天井面へ向けた垂直方向のビームを作り出す垂直ビーム専用アレイスピーカーを装備しています。これによりリアルな3Dサラウンド再生を実現しています。
ステレオ再生するときには垂直ビームスピーカーがツィーターとして動作するので高音質で音楽を再生できます。
ネットワーク音源の再生に対応
Wifiやヤマハ独自のMulticastを使用してネットワーク上の音楽コンテンツを再生できます。
SONY HT-ST5000
Dolby AtmosとDTS:Xに対応
SONY HT-ST5000はDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。7.1.2chのスピーカー構成でDolby Atmosのサラウンドを実現します。サブウーハは独立しておりワイヤレスで接続されます。
アップミキサー「Dolby Surround」「Neural:X」対応
リモコンのサウンドフィールド「3Dサラウンド」を選択することで、簡単に2chから7.1chで収録された既存のコンテンツも高さ方向を加えた3次元の立体音響で楽しめます。
S-Force PROフロントサラウンドでより深いサラウンド感
ソニー独自の「波面制御技術」を加えたS-Force PROフロントサラウンドによって、エネルギッシュな音の密度、豊かな広がり感が得られ、迫力のある解像度の高い空間とその中で自在に動き回るオブジェクトの表現を部屋の広い範囲で実現しています。
圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源に
CD音源や圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源(96kHz/24bit)にアップスケーリングでき、高音質で音楽を楽しめます。
独立アンプ駆動
各スピーカーは独立アンプで駆動されており、スピーカーをダイレクトにドライブするので、インピーダンスの違いや中低域と高域が相互に干渉しあうことなく高音質なサラウンドが楽しめます。また各スピーカー間で生じる時間軸や位相のずれも信号処理により補正されています。
ワイヤレスでもハイレゾ音質
従来のBluetooth Audioの最大約3倍で接続できるLDACに対応しているので、ハイレゾコンテンツも高音質で楽しめます。
約16万円です。
その他の出品者からは「新品の出品」で確認してください。
SONY HT-Z9F
SONY HT-Z9FはHT-ST5000の下位モデルです。
HT-ST5000は7.1.2chですが、HT-Z9Fは3.1chとスピーカーが少なくなっています(ワイヤレスサブウーハです)。ただし、ワイヤレススピーカーを増設できるので、物足りなくなったらリアル5.1chにアップグレードすることができます。
あと独立アンプ駆動ではないので、HT-ST5000のほうが忠実にサラウンドを再現できます。その他の機能はHT-ST5000と似ています。
HT-ST5000と比較するとスペックは少し劣りますが半額程度の価格になっているのでDolby Atmos対応のサウンドバーとしては手が出しやすい製品です。7万円台です。
まとめ
以上、Dolby Atmosに対応したサウンドバーを紹介しました。日本メーカーでは以上の製品が全てとなります。オンキョーもUSAでは販売しているようですが、PIONEERの製品と似ているのでどちらかの会社のOEMだと思われます。
各製品の特徴を一言でまとめると以下のようになります。
実売価格:20万円超
2021/8/7にソニーから最上位モデル「ホームシアターシステム HT-A9」が発売されました。
ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」(サンロクマル スペーシャル サウンド マッピング)は4体のリアルスピーカーからの音の波面を合成し、最大12個のファントムスピーカーを生成します。また、音場最適化技術により、スピーカー間や天井までの距離を内蔵マイクで自動計測し、スピーカーの置かれている空間を把握。その情報を元に広大な音場空間を創り出し、リビングが音で満たされるような360立体音響を体験できます。そして、映画のワンシーンの中に自分がいるような圧倒的な臨場感を楽しめます。
また、スピーカーはワイヤレス接続により自由にレイアウトが可能になっています。
実売価格:10万円超
スピーカー数が多いので物理的な性能が期待できるYAMAHA YSP-5600
ソニーブランドの技術の高さが期待できるSONY HT-ST5000
NEW 2022/2/24にBose Smart Soundbar 900が発売!BOSEサウンドバーで初のDOLBY ATMOS対応です。
仕様や性能はこちらで紹介しています。
ソニー HT-Aシリーズ 新モデル発売
2021/8/28にソニーから独自技術の「360 Spatial Sound Mapping」に対応したサウンドバーHT-A7000が発売されました。(「360 Spatial Sound Mapping」を使用する場合は、別売専用リアスピーカーが必要)
2022/9/10から廉価モデルHT-A3000/HT-A5000が順次発売されます。別売専用リアスピーカーを追加すれば「360 Spatial Sound Mapping」の機能を使用できるところはHT-A7000と同じです。
CH数やハイレゾ対応など、実売価格(2022/8/30時点)は以下の通りです。
モデル | CH数 | 対応 | 実売価格 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
HT-A3000 | 3.1ch | - | 約9万円 | 2022/9/10 |
HT-A5000 | 5.1.2ch | ハイレゾ 8KHDR |
約12万円 | 2022/10/22 |
HT-A7000 | 7.1.2ch | ハイレゾ 8KHDR |
約15万円 | 2021/8/28 |
実売価格:6~9万円台
NEW 2021年4月にデノン HOME SOUND BAR 550が発売!
横幅65cmとコンパクトながら大迫力のDOLBY ATMOS/DTS:X対応サウンドバーです。AlexaやApple Air Playなどにも対応した高機能サウンドバーです。8万円弱です。(2022/10/31時点)
NEW 2022/1/20にデノン サウンドバー DHTS517が発売!
横幅105cmと標準的な大きさです。SOUND BAR 550ほど高機能ではありませんが、DOLBY ATMOS対応です。(DTS-Xには非対応) 5万円台半ば(2022/10/31時点)
ソニーブランドでお手軽な価格のSONY HT-Z9F
マイクで自動調整してくれるので手間要らずなPIONEER FS-EB70
2020年6月にソニーHT-G700が発売されました。実売価格は5万円台です。
こちらの記事で紹介しています。
実売価格:3~5万円
2019年1月下旬にパナソニック社からSC-HTB01が発売されました。以下の記事で紹介しています。実売価格4万円台とDolby Atmos対応のサウンドバーで最安値クラスです。
2019年4月下旬にソニー社からHT-X8500が発売されました。これも4万円台の実売価格です。
NEW 2021/2/5にJBLからDOLBY ATMOS対応5.0chサウンドバーが発売!
3万円台半ばです。(2022/10/31時点)
実売価格:2万円台
NEW 日本メーカーでは有りませんが、LGのATMOS対応サウンドバー。当初は3万円台でしたが、価格が下がっています。(中国メーカーではないので、品質はまともだと思います) 2020/8/6発売です。
デノン ATMOS対応サウンドバー DHT-S217K
日本メーカーのデノンから低価格ATMOS対応サウンドバーDHT-S217Kが新発売!
2022/5/19発売です。2万円台後半の予定です。
低価格 (ATMOS/DTS-X未対応)
圧倒的に安いがDolby Atmos/DTS-Xには未対応でDTS:Virtual Xに対応しているYAMAHA SR-C20Aです。
新発売
NEW 2020/10/1にYAMAHA SR-C20Aが新発売!こちらはDOLBY ATMOSには対応していません。1万円台後半と安いです!
とりあえずサウンドバーなるものを試してみたい人はソニーのお手軽サウンドバーがオススメです。Dolby AtmosやDTS Virtual:Xなどの最新規格には対応していませんが、ブルーレイまでのDOLBY/DTSでのサラウンド効果は抜群です。実売1万円台前半とかなり安いです。
Amazonベストセラー1位 (2022/10/31時点)
音響機器で超有名なBOSEは残念ながらATMOS対応のサウンドバーを発売していません。Dolby Digital/DTSのサウンドバーは以下のページで紹介しています。
BOSEから待望のDOLBY ATMOS対応サウンドバーが登場!
リアスピーカーと上方向スピーカーを用いたリアルのDolby Atmosを体験したい方は以下の記事のAVアンプを確認してください。こっちのほうが安いんですよね(笑)
最近は低価格のプロジェクターが登場しています。フルHDだと1万円台からありますよ。Amazonのタイムセールやクーポンの情報も記載しています。
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関連情報
DOLBY ATMOS対応スマホ
最近はスマホで映画を観る人が増えてきています。DOLBY ATMOS対応のスマホに乗り換えるなら、OCNモバイルONEがオススメです。最新機種が他者と比べて最安値で入手できますよ。
2021/6/11発売 OPPO Reno5 A
DOLBY ATMOS対応/最大6,400万画素カメラ/高速応答フルHD+ディスプレイです。5G対応です。
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シャープ製スマホの最新機種sense4や従来機種の仕様を以下の記事で比較しています。Sense6やwishも発売されていますよ!
サウンドバー
DOLBY ATMOS対応サウンドバーはこちら
BOSEからDOLBY ATMOS対応サウンドバー新発売!
4K Ultra HD発売情報
DOLBY ATMOSの詳細
DOLBY ATMOSの詳細はこちらで紹介しています。
4K UHDブルーレイの音声対応は以下の記事で紹介しています。AtmosかDTS:Xのどちらか一方しか収録されていないので、確認してからブルーレイを選びましょう。
動画配信でもフルHDや4K、DOLBYに対応しています。ホームシアター向けの動画配信は以下の記事で紹介しています。