お手軽にDOLBY AtmosとDTS:X対応のサウンドバーで究極の臨場感を楽しもう -日本メーカー製品を比較-

サラウンド

前回の記事でDOLBY Atmosとは一体何なのかを紹介しました。Dolby Atmosはオブジェクトという概念で音声を再生する今までにない新しい技術です。

DOLBY Atmosとは -サラウンドの種類:Dolby digitalとAtmosって何が違うの?-
ホームシアターのサラウンドスピーカーを選ぶとき、チャンネル数や対応フォーマットが重要ですよね。多ければ多いほど性能が良さそうです。 チャンネル数は多ければ色んな場所から音が聞こえるので臨場感が増すことがイメージできます。スピーカーを設...

4Kテレビが安くなったのでUltra HD Blu-rayを持っている方もいるのではないでしょうか。Ultra HD Blu-rayはDolby Atmosで収録されているタイトルも多いので、せっかくだからAtmosの臨場感も楽しみたいですよね。今回はお手軽にDolby Atmosを体験できるサウンドバーを紹介したいと思います。

忙しい方は価格帯と特徴を一言で表した「まとめ」部分に進んでください。新発売の機種の記事へのリンクもあります。

まとめ部分に進む

サウンドバーとは

サウンドバーは前面のみのバータイプのスピーカーでサラウンドを楽しめる機器です。

例えば2.1chのサウンドバーの場合、前面の左右のスピーカーが1本のバー状の本体に納まっています。サブウーハは本体に収まっていたり、独立していたりと製品によって異なります。

普通のAV機器のようにテレビの近くに置くだけで使用できるので、配線に悩まされることはありません。非常にお手軽で、価格帯も抑え目で安価です。

また、デザインがおしゃれなものが多いので非常に人気になっています。

出典:YAMAHA YAS-108の製品ページより

上の画像はYAMAHA YAS-108をテレビの下に取り付けられている状態です。スピーカーというよりもインテリアみたいでカッコいいです。YAS-108はDolby Atmosに対抗する「DTS Virtual:X」には対応していますが、残念ながらDolby Atomsには対応していません。お安いんですけどね。

Dolby Atmos対応のサウンドバー

サウンドバーはお手軽な製品ですが、設置が楽なことから各メーカーから多くの製品が作られています。もちろんDolby Atmosに対応したサウンドバーもあります。

Dolby Atmos対応のサウンドバーは少し価格帯が上がります。しかしお手軽に設置できるのに5.1chのサラウンドスピーカーも顔負けのハイスペック製品です。

YAMAHA YSP-5600

出典:YAMAHA YSP-5600製品ページより

Dolby AtmosとDTS:Xに対応

YAMAHA YSP-5600は世界で初めて一体型サウンドバーとしてDolby Atmosを採用した製品です。さらにDTS:Xにも対応しています。スピーカーがたくさんあるのですが、サラウンドとしては7.1.2ch相当です。

出典:YAMAHA YSP-5600製品ページより

ハイトチャンネル信号のないコンテンツも臨場感アップ

サウンドを三次元に再現するためには垂直方向のハイトチャンネル信号が必要です。YSP-5600はハイトチャンネル信号のない3Dサラウンドフォーマット非対応のコンテンツに対しても、内蔵デコーダーによりハイトチャンネル信号を創出することで音場感を立体的にスケールアップする「アップミックス機能」を装備しています。

44+2スピーカー構成により最大7.1.2ch相当のリアル3Dサラウンド再生を実現

出典:YAMAHA YSP-5600製品ページより

室内の壁面へ向けた水平方向のビームを作り出す水平ビーム専用アレイスピーカーと、天井面へ向けた垂直方向のビームを作り出す垂直ビーム専用アレイスピーカーを装備しています。これによりリアルな3Dサラウンド再生を実現しています。

ステレオ再生するときには垂直ビームスピーカーがツィーターとして動作するので高音質で音楽を再生できます。

ネットワーク音源の再生に対応

Wifiやヤマハ独自のMulticastを使用してネットワーク上の音楽コンテンツを再生できます。

出典:YAMAHA YSP-5600製品ページより

SONY HT-ST5000

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

Dolby AtmosとDTS:Xに対応

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

SONY HT-ST5000はDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。7.1.2chのスピーカー構成でDolby Atmosのサラウンドを実現します。サブウーハは独立しておりワイヤレスで接続されます。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

アップミキサー「Dolby Surround」「Neural:X」対応

リモコンのサウンドフィールド「3Dサラウンド」を選択することで、簡単に2chから7.1chで収録された既存のコンテンツも高さ方向を加えた3次元の立体音響で楽しめます。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

S-Force PROフロントサラウンドでより深いサラウンド感

ソニー独自の「波面制御技術」を加えたS-Force PROフロントサラウンドによって、エネルギッシュな音の密度、豊かな広がり感が得られ、迫力のある解像度の高い空間とその中で自在に動き回るオブジェクトの表現を部屋の広い範囲で実現しています。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源に

CD音源や圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源(96kHz/24bit)にアップスケーリングでき、高音質で音楽を楽しめます。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

独立アンプ駆動

各スピーカーは独立アンプで駆動されており、スピーカーをダイレクトにドライブするので、インピーダンスの違いや中低域と高域が相互に干渉しあうことなく高音質なサラウンドが楽しめます。また各スピーカー間で生じる時間軸や位相のずれも信号処理により補正されています。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

ワイヤレスでもハイレゾ音質

従来のBluetooth Audioの最大約3倍で接続できるLDACに対応しているので、ハイレゾコンテンツも高音質で楽しめます。

出典:SONY HT-ST5000製品ページより

SONY HT-Z9F

出典:SONY HT-Z9F製品ページより

SONY HT-Z9FはHT-ST5000の下位モデルです。

HT-ST5000は7.1.2chですが、HT-Z9Fは3.1chとスピーカーが少なくなっています(ワイヤレスサブウーハです)。ただし、ワイヤレススピーカーを増設できるので、物足りなくなったらリアル5.1chにアップグレードすることができます。

出典:SONY HT-Z9F製品ページより

あと独立アンプ駆動ではないので、HT-ST5000のほうが忠実にサラウンドを再現できます。その他の機能はHT-ST5000と似ています。

HT-ST5000と比較するとスペックは少し劣りますが半額程度の価格になっているのでDolby Atmos対応のサウンドバーとしては手が出しやすい製品です。

PIONEER FS-EB70

出典:PIONEER FS-EB70製品ページより

Dolby AtmosとDTS:Xに対応

PIONEER FS-EB70Dolby AtmosとDTS:Xに対応しています。スピーカー構成は3.1.2chです。サブウーハはワイヤレススピーカーで、スピーカーバー以外にSTB型のレシーバーがあります。

Reflex Optimizerで位相ずれを補正

指向性の高い帯域の音は天井からの反射音として、指向性の低い帯域の音は直接音として聴こえるため、その経路差が位相ズレを生じさせ聴感上の違和感につながります。Reflex Optimizerで位相ズレを補正し、バースピーカーでのDolby AtmosとDTS:Xをベストコンディションで楽しめるようになっています。

マイクによる音場測定で面倒な調整が不要

設置時に付属のマイクで部屋の環境等を測定して自動的に最適な音場補正を行うパイオニア独自の「MCACC」を搭載しています。また、高・中・低のすべての音域で異なる音のズレを解消するフェイズコントロールも搭載されています。

リアスピーカーなしでも臨場感が楽しめる

サラウンドエンハンサーモードでステレオ音源でも壁などの反射を利用せずリビングの様々な視聴ポジションで自然で包み込まれるような臨場感が楽しめます。

アナログ接続したソースもストリーミング再生ができる

音楽配信サービスや接続している外部機器などの音声を、同一ネットワークに接続したFlareConnect対応機器でストリーミング再生することが可能です。例えばサウンドバーに接続したレコードプレーヤーやCDプレーヤーの音声を別室のFlareConnect対応機器で再生できます。逆にサウンドバーで聞くこともできます。

wifiやbluetoothにも対応しています。

まとめ

以上、Dolby Atmosに対応したサウンドバーを紹介しました。日本メーカーでは以上の製品が全てとなります。オンキョーもUSAでは販売しているようですが、PIONEERの製品と似ているのでどちらかの会社のOEMだと思われます。

各製品の特徴を一言でまとめると以下のようになります。

実売価格:10万円超

スピーカー数が多いので物理的な性能が期待できるYAMAHA YSP-5600

 

ソニーブランドの技術の高さが期待できるSONY HT-ST5000

実売価格:7万円前後

ソニーブランドでお手軽な価格のSONY HT-Z9F

 

マイクで自動調整してくれるので手間要らずなPIONEER FS-EB70

実売価格:2万円前後

圧倒的に安いがDolby Atmosには未対応でDTS:Virtual Xに対応しているYAMAHA YAS-108ですが、2019年7月現在は入手困難なようです。

代替機種ですが、1機種古いYAS-107も価格が少し上がっています。

2019年6月末に発売されたYAS-207はYAS-108同等にワイヤレス対応サブウーファがついた製品です。この製品にシフトしているんでしょうか?価格は2万円後半です。

新発売

2019年1月下旬にパナソニック社からSC-HTB01が発売されました。以下の記事で紹介しています。実売価格3万円半ばとDolby Atmos対応のサウンドバーで一番安いです。2019年4月下旬にソニー社からHT-X8500が発売されます。これも3万円後半の実売価格です。

 

リアスピーカーと上方向スピーカーを用いたリアルのDolby Atmosを体験したい方は以下の記事のAVアンプを確認してください。こっちのほうが安いんですよね(笑)

 

最近はスマホで映画を楽しんでいる方も多いんじゃないでしょうか。Dolby Atmosに対応したスマートフォンもあります。4/26までならOCNモバイルONEで格安で手に入ります。

 

4K UHDブルーレイの音声対応は以下の記事で紹介しています。AtmosかDTS:Xのどちらか一方しか収録されていないので、確認してからブルーレイを選びましょう。

動画配信でもフルHDや4K、DOLBYに対応しています。ホームシアター向けの動画配信は以下の記事で紹介しています。

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