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英雄ユリシーズの愛と冒険の物語を吟じた、ホーマーの叙事詩『オディッセイ』を映画化。

10年間続いたトロイ戦役は終わり、勝利したギリシャ軍は凱旋の途についた。
しかし、木馬作戦を発案し、トロイを陥落させたイタカ国の主、智将ユリシーズ(カーク・ダグラス)には艱難辛苦の歳月が待ち受けていた。部下とともに故郷へ向かう途中に、海神ポセイドンの怒りにふれて暴風雨に会い、見知らぬ国に漂着してしまう。
唯一人、生き残ったユリシーズは、すべての記憶を喪失してしまうが、たどり着いた国の姫ナウシカア(ロッサナ・ポデスタ)に助けられる。一方、ユリシーズの后、ペネロペ(シルバーナ・マンガーノ)は夫の留守中、腹黒い王族たちから再婚を強いられていた。
王族の頭アンチノオ(アンソニー・クイン)の矢の催促に耐えられず、ペネロペは夫の遺した強弓を射ることが出来る者と結婚する約定をすることに・・・