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東京･吉祥寺。ここでは毎週金曜の夜になるとどんな街よりのステキなことが起こっていた。“マシュー”こと間舟の店であるカフェバーは、金曜の夜がサイコーに盛りあがる。電波ジャッカー「きんぴら」が、海賊ＣＭでゴールデンタイムのＴＶをジャックするのだ。そのＣＭは通常の放送では絶対に宣伝できないものばかり。「きんぴら」はこんなカワイソウなクライアントから大金を受けてＣＭを製作、放送しているのだ。中味はドギツく、ストレート。受けないわけはない。この「きんぴら」のリーダーがマシュー。やくざの組長だった父の突然の引退で、残された組員の面倒を見なければならなくなり、広告プランナーの仕事を捨ててこのヤバイ稼業を始めるハメになったのだ。マシューが「きんぴら」に関わっていることは誰も知らないが、その目に余る動きに、電波取締官が犯人を挙げようと乗り出してきた。